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2010年12月31日 (金)

星空まにあっくす

泣いてなどおらぬ! これは涙ではない!

なんだか北斗の拳のラオウのような台詞になってしまいましたが、

西川先生のプレッシャーに実は負けている私ではあります。

入試期間が明けるまで、この国語まにあっくすを預かることになりましたので、

ここは自分の得意分野か、シリーズもので逃げ切りたいと。

むかしむかし、私は「天文少年」でした。

「天才少年」ではなく、星空を眺めては想像も及ばぬ宇宙の広大さに思いを馳せていたのでした。

折しも今は冬。星空観望には最適の季節です。

何しろ、全天球で21個しかない(日本で普通に見えるのはうち15個)一等星以上の明るい星が、

シリウス・プロキオン・ベテルギウス・リゲル・アルデバラン・ポルックス・カペラ

と、7つも見えるのです。15個中7個です。実に豪儀な星空ですね。

冬が観望には最適だというもう一つの理由は、冬の空気が澄んでいてきれいなことです。

空気が澄んでいる→よく晴れている→上空の気流が速い→星がよく瞬く

ちょっとわかりにくいですが、冬の星はよく瞬きます。それもきれいですね。

今頃の南天を見上げると目に飛び込んでくるのが有名なオリオン座です。

きれいにならんだ三つ星はすべて二等星。

それを囲む四つの星の左上に赤く輝くのがベテルギウス、右下に青白く輝くのがリゲル。

和名ではベテルギウスを平家星、リゲルを源氏星というそうです。

ベテルギウスは太陽の何百倍もある大きな星で、地球からの距離は640光年。

リゲルはとても明るい星で、地球からの距離は700光年なので、もしもっと近くにあれば確実にシリウスより明るい星になるそうです。

なんだか理科まにあっくすな感じになってしまいましたので、こじつけに。

よく、「幕末の日本では、坂本龍馬などの英雄がきら星のごとくいた」などという表現をみますが、「きら星のごとく」は「綺羅、星のごとく」が正しいとか。

「綺羅」は、美しい衣服のこと、転じて高貴な人々の意だそうです。

個人的には「きらきら星」という美しい歌もあるので、「きら星」でもいいように思いますね。

一等星が競い輝く空を眺めていると、そんな穏やかな気持ちになります。

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