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2011年3月12日 (土)

バイトの日々②

こんにちは。相変わらず納豆とチーズ三昧の日々を送っている西川です。

来る日も来る日も納豆をねばねばとかきまぜているため、右手首が強靱になりつつあります。

ところがですね、最近鶏のレバ刺しにはまってしまいまして。なんだか24時間食べたくて食べたくて仕方がないんです。僕はいったいどうしてしまったんでしょうか。生肉にはまるってなんだか怖い気がします。

むかし、『スペクトルマン』という実写のヒーローもの番組がありました。宇宙怪人「ゴリ」と「ラー」とかいう志の低そうな名前の敵と戦っていた記憶がありますが、その中で子ども心に激しいショックを受けた話がありました。

あるところに、小さいころからちょっと愚図で「バカは死ななきゃなおらない」といじめられていた男の子がいたんですね(確かにむかしそういう罵り言葉がありましたな)。その子は長ずるにおよんでもやはりちょっと愚図なんですが、一応出前持ちかなんかの仕事をしているわけです(おお、どこかで聞いたような話だ・・・・・・)。

それが、いったいどういうきっかけか忘れてしまいましたが、ふと生肉に魅せられて、口にしてしまうわけです。なぜかひたすら生肉が食べたくてしかたがない。で、次から次へと生肉を食べてしまう。

で、これまた何でそうなるのか忘れてしまいましたが、生肉ばっかり食べていたら、怪獣に変身しちゃうわけです。で、これまでいじめられていたルサンチマンがあるから、暴れ狂うんですね。

そこで、スペクトルマン登場です。ひょっこりひょうたん島みたいな宇宙船が現れて、主人公に「ヘンシンセヨ」と命令一下、怪獣はあっさりとスペクトルマンにぼこられてしまいます。

しかし、この怪獣は、根はいい奴なんです。ちょっと愚図かもしれないが、お人好しで、自分がしてしまったことをとても悔いている。

で、最期に彼は、そばに寄ったスペクトルマンに言うんです。

「いいんだよ、バカは死ななきゃなおらないって言うからね・・・・・・」

こ、これは衝撃でした。ヒーローものの特撮番組にあるまじき後味の悪さ。

おそろしいやら哀しいやら、とにかく小学校低学年の僕は、「生肉を食べるのはやめよう」と心に誓ったのでありました。

むかしは、子ども相手に妙なところで本気な番組作りをしていたんだなあと感慨深いものがあります。これはもうテーマが完全に子供だましの域を脱していますよね。すごい。

閑話休題。

前回に引き続きバイト時代の話を書こうと思っていたのですが、鶏のレバ刺しの呪いで脱線してしまいました。

というか、そもそもバイト時代の話が始まっていませんな。

前回は単発バイトの話を書いたので、今回は比較的長くつづいたバイトの話を。

まずは『比較的長くつづいたアルバイトBest3』の第3位から。ジャカジャーン。

3位 仙台城三の丸の発掘

これはなかなかおもしろかったです。大学図書館の裏手がグラウンドになっていて、1年に1度文学部対抗野球大会が開催されていたのですが、図書館の拡張工事かなんかでグラウンドがつぶされることになったんですね。

ところが、大学のあった場所というのが仙台城址でありまして(かの有名な伊達政宗の青葉城です)、当該グラウンドは仙台城の三の丸のあったところだったので、工事をする前にちゃんと発掘を済ませないといけないわけです。で、たぶん、大学の掲示でアルバイトを募集していたんだと思うんですが、なんせ当時僕の住んでいた家が大学のすぐそばだったので、これはちょうどいいということで働き始めたんですね。

この、当時僕の住んでいた家というのがまた渋い家で・・・・・・とか言い出すとまた話が長くなるので、これはまたそのうちに。

発掘のバイトをされたことのある方はたぶん少ないと思いますが、結構重労働です。ずっとしゃがんでちまちま掘るか、鍬をふるってがつんがつん掘るか、いずれにせよしんどい。

鍬をふるう方がましかなあ。ずっとヤンキー座りしてるのはほんとうにしんどいですから。

しかし鍬をふるう場合の問題点は、貴重(かもしれない)遺物を壊してしまうということです。

このへんは瓦がいっぱい埋まってるから気をつけるように

とか云われても困るんですよね。見えないんですから。鍬を振り下ろせば

ガキッ

とやばい手応えが。はっと土をどけると瓦は粉々・・・・・・。といった失敗の連続でした。

ま、たいしたものは出ないんです。だから、鍬でがつんがつんやらされたんでしょうが、たまにお金なんかが出てくると大興奮。とはいえもちろん小判などではありません。

当時聞いた話ですが、とある発掘現場で、伏せた状態のお椀が見つかり、専門家が刷毛で慎重に慎重に土を払い、そっとお椀をあけてみたら・・・・・・なんと、そこに真っ青な蝶がいたというのです。あっと驚いたのもつかのま、蝶はすぐに変色し、どろっと溶けてしまったとか。

そんな劇的な体験は残念ながらできず、ただひたすらうっかり瓦を壊す日々でした。

ふた月ぐらい働いたでしょうか? 親からの仕送りを使い込んでしまって払えずにいた半年分の学費を納入した瞬間に労働意欲が消え、無為の日々に戻ってしまいました。

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