まだ10代なんで
阪急電車のドアに、ビール酒造組合のシール広告が貼られています。
それを見て、にまあと笑う僕。
流されない人ってカッコいい。
すすめられたらキッパリ言おう。
「まだ10代なんで」
・・・・・・いいですねえ。
にやけてきませんか?
だって、全然キッパリ言ってないじゃないですか。
キッパリっていうのは、
「いいえ、私は飲みません。まだ10代ですから。」
みたいな発言じゃないですかね?
肝心の「飲みません」の部分は省略してるじゃないですか。
相手に「そこは言わなくてもわかるっしょ? ね、ね?」とボールを投げておきながら、
「キッパリ」とは・・・・・・!
「キッパリ」どころか、きわめて日本人的な、伝統的な、遠回しな表現なのでは?
これが、じゅうぶんに「キッパリ」だと思っているところが何だかいいです。
いや、悪くないですね。僕は好きです。
こういうコピーひとつにも日本人的な感覚が色濃く反映しているような気がします。
少なくとも日本人にとってはじゅうぶんに「キッパリ」なんですよね。
たいていの人はこの広告を見て違和感持たなかったでしょうからね。
というわけで日々きょろきょろとしみじみ笑える表現をさがす私でありました。