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2020年5月 7日 (木)

国語科講師からのリレーメッセージ⑫「ヒキコモリンの市民」

ときどき乱入する人をものともせず、リレーメッセージ第12弾! 阿部trです~。

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漫才コンビ「ナイツ」のボケである塙さんが、以前あるテレビ番組でこんな話をしていました。「好きな音楽と演じるネタは似てくる」と。たしかにロックが好きなバイきんぐ小峠さんはシャウト系のツッコミですし、オードリーあたりは、噛み合わない不協和音がいつの間にか収束する、いかにもジャズ好きという感じがします。そう思って、これまでの記事の中から希の先生方の好きな音楽というのを眺めていますと、先ほどの「演じるネタ」を「授業」と置き換えても成立しそうです。

僕は幼いころからパッヘルベルの「カノン」という曲が好きです。おそらく誰でも一度は聞いたことのあるクラシック音楽ではないでしょうか。JPOPの中にもこの「カノン」を応用して作曲されたものが多数あるそうな。しかし、そうすると僕の場合、何系の授業になるんでしょうね。うーむ。まさか荘厳な授業なわけがあるまいし。

そんなわけでカノン大好き少年だった僕は、中学校に入って初めて携帯電話を買ってもらった際に、着信音を迷わずカノンに設定しました。当時はいわゆる「ガラパゴス携帯」の時代であり、メールが着信してもその長めの着信音が鳴ったものでした。

ところが、携帯が鳴ることはあまりありませんでした。なぜなら当時友達とは、パソコンからのメールや通話で十分事足りたからです。パソコンを通じて友達とは遊んでいた、というわけですね。完全にインドア生活を満喫していた僕たちの当時の遊びは、今の状況にぴったりだと思いますので、3つほど紹介したいと思います。

 

①たほいや

国語辞典を用いたゲームです。3人以上推奨です。

1.誰かが参加メンバーの誰も知らなさそうな語句を国語辞典で選びます。

2.その語句をほかのメンバーに提示します。ほかのメンバーは語句の意味を勝手に考えて提示します。その際に他のメンバーをだませるような意味を考えて書きましょう。特に国語辞典特有の言い回しを使うことがコツです。

3.語句を提示した人に全員の回答をお互い見ないようにして集めます。解答が集まったら、正解を交えた解答を他の人に提示します。

4.解答を考えた人々は正解を当てます。解答を当てた人と他の人をだませた人に1ポイントずつ入ります。

5.以降はこれを繰り返します。

 

②ウミガメのスープ(水平思考ゲーム)

僕の「話題」を扱う授業を受けた3.4年生だとこのゲームをみんなですることもあったかなと思います。自作の例題を交えてご紹介しましょう。

問題:女が家事をしていると元気な子供が生まれた。これはどういう状況だろうか。

1.このお題に対して「はい」か「いいえ」で答えられる質問をします。

例:現代日本でありえる?→いいえ

    昔話ですか?→はい

2.質問を繰り返すことで正解の核心に近づいていきます。ちなみにこの例題の想定解は「桃太郎」の最初です。納得いきましたでしょうか。何についての話かが分かると文章の理解がスムーズになりますよね!

問題がなかなか浮かびにくいかと思いますが、「ウミガメのスープ」で検索していただくと結構出てきます。また書店でも問題を集めた書籍が売っていますので、お買い求めくださっても良いのかなと思います。真相が怖いものもあるので、低学年の方々がやる際には保護者様がお題を選んでいただければと思います。

 

③ワードウルフ

あるお題について話しあう中で、周りとは違うお題を与えられた1人を探すゲームです。4人以上推奨です。

1.ある1人がお題を考えます(最近はお題を生成するアプリも出ているようです)。この人を親とします。その時多数派と1人用の2つを考えるわけですが、よく似たお題にするのがコツです。

2.親は親以外の人(子)にお題を配ります。当然、子同士ではお題が分からないようにする必要があります。

 3.子による話し合いです。お題についてまつわる話を話していきますが、当然、1人用のお題を振られた子(ワードウルフ)は他の人と話す内容に矛盾が生じます。それをいかにバレないようにするかが肝です。時間を決めて行いますが、3分ほどで短く区切るのがおすすめです。黙っている人が有利なので、それぞれ何かしらは話すというルールを作るのも楽しいかもしれません。

 4.投票の時間です。ワードウルフだと思う人を投票により多数決で決めます。この時ワードウルフは適当に投票することになります。

 5.投票でワードウルフを当てられなかった場合、ワードウルフの勝ちです。逆にワードウルフを当てた場合、ワードウルフは多数派のお題を当てにかかります。もし、それで充てることが出来ればワードウルフの勝ちです。(ですので多数派は話し合いの際にワードウルフにお題をさとられぬよう、あいまいに話す必要があります。)

 

いかがでしたか?ご家族でやるのもよし、お友達と通話を介してやるのもよしですね。国語の先生はこういう時、読書を勧めてしまいがちですが、あえて今回は国語に関係のあるようなないような、そんな遊びを紹介してみました。家にいても楽しく過ごす方法はいくらでもありますので、工夫しながら乗り越えていきましょう!それでは良きインドアライフを!

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