読書日記
国語科の山下です。
趣味を「読書」としたからには、本について書かなければならないでしょう。
そこで今月読んだ小説について、さらりと(テストのネタになりそうな本は秘密)。
しつこく書いてもしようがないので、三十字という制限にしてみます。
三十字というのは、きついようで手ごろかもしれません。
たとえば『桃太郎』は「桃から生まれた少年が犬・猿・きじとともに鬼を退治する話」。
『浦島太郎』なら、「亀を助けた男が竜宮城に行って、土産の玉手箱で老人になる話」。
この感じで行くと、まず、西田俊也『オオサカンドリーム』(徳間文庫)。
「ヤッちゃん系の若者が『笑いの学校』へ行って漫才師を目指す話」。
こう書くと、いかにもおもしろくなさそうですね。
次は、貫井徳郎『夜想』(文春文庫)。
「触れた物で人の心が読める少女と出会った不幸な男が救われる話」。
どんな話だがよくわかりません。
A・ファウアー『数学的にありえない(上下)』(文春文庫)。
「天才数学者が確率を基礎に未来を予測する力を得て、悪者と戦う話」。
うーん、これも意味不明か。
マイクル・クライトン『NEXT(上下)』(ハヤカワ文庫)。
「遺伝子を買う企業とヒトの遺伝子を導入したオウムとチンパンジー」。
三十字では無理……これだけで内容の想像がつく人がいるのだろうか。
『ジュラシック・パーク』の原作者の最後の小説なんですが……。
ディーン・クーンツ『オッド・トーマスの受難』(ハヤカワ文庫)。
「死者の霊が見える青年が、誘拐された友人を霊に導かれて救う話」。
なんとなくはわかってもらえそうですが、やはりなんだかなあ。
結論。
企画倒れでした。