teacher’s high
希学園国語教育講演会『国語の学び方・教え方の秘訣』が、いよいよ数日後に迫ってまいりました。
資料も完成し、リハーサルに余念がない西川です。
手始めに、姜尚中氏のような渋い声でしゃべりたいものだと思って、低い声を出す練習をしてみたものの、ふざけているようにしか聞こえず、却下。
それはまあ冗談ですが、にしても昔にくらべて滑舌が悪くなりました。
「この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけたのです」を一息で3回言えるというのが私の誇りだったのですが、このあいだひさしぶりにやってみたらもうぼろぼろ。
「姜尚中氏のような渋い声」などという浮かれた考えは捨て、電車の中で小さく「あめんぼ赤いなあいうえお」と口にしてみる今日このごろです。
なんにせよ、きちんとしたお話ができるよう体調をととのえてまいりたいと思っております。
ところで、体調といえば、先日の話。
その日は、朝起きたときから肩こりがひどく、頭が重かったのですが、昼過ぎにはそれが頭痛になり、薬をのんでもまったく効かず、それどころかどんどん悪化し、眼鏡をかけているだけでも頭が曲がりそうなぐらい痛いという、なんだかふらふらの状態で授業に入るはめになりました。
関節痛も熱もなく、喉の痛み、咳、くしゃみといった症状もなかったので、肩こりのせいなのはまちがいないと思いましたが、それにしてもこれほど痛いのはそうそうないことなので、痛みに弱く根性ナッシング・アット・オールlな私は半泣き。
ところがぎっちょんちょんですね。不思議なものです。授業開始のチャイムが鳴ったところで、自暴自棄(やけくそ)な気持ちになって、思いっきり気合いの入った声で「起立」と叫び、いつもどおり「まっすぐ立って前を見ろ、気をつけえ!」とやっているうちに、なんとなく痛みがやわらいだような気が。
これは・・・・・・! と思ってさらに声を張り上げ、「宿プリを出せえ~!」「はよ出せ~!」「忘れたやつはえぐりえぐりぽてぐりぷっしゅんだ~!」とわめいているうちに、不思議なほどすう~っと頭痛が消えていくのでした。
いやあ、これが、あの有名なteacher’s highと呼ばれる現象ですね。
そしてやはり思ったとおり、授業および引率が終了すると同時に、抜け殻のようになってしまうのでありました。
私の頭痛は肩こりが原因なのでどうってことないですが、近ごろあちこちで風邪が流行っているみたいです。百日咳が流行っているとか、おたふくが流行っているとかいう噂もちらほら聞こえてきますので、みなさまどうぞお気を付けください。
それにしても、昔から思うんですが、なぜ風邪をひいてる子にかぎって「しぇんしぇ~」とか「てんてえ~」とか言いながら寄ってくるんでしょうか? 風邪をひいているときだけ懐いてくる子っているような気がするんですが、私の気のせい? 風邪のときって心細いから大人にひっつきたくなるのかしら。
謎だ。