携帯電話紛失事件
ある日、阪急電車をおりて豊中教室に向かいながらポケットに手を入れたら、携帯電話がありませんでした。電車に乗る前に見た記憶があるので、電車の中に忘れたことはほぼ確実です。
さっそく阪急電鉄に電話しました。
「携帯電話の特徴を教えてください」
「黒いガラケーです。正確にいうと、元々は黒かったガラケーです。現在は塗装がはげてほぼシルバーです」
「ストラップはつけていますか」
「・・・・・・はい」
「どんなストラップですか」
さて、楳図かずお先生をこよなく敬愛している私の携帯ストラップは、『まことちゃん』というマンガでよく描かれた、とても下品な、とある物体をデザインしたものです。『Dr.スランプ』でアラレちゃんがよくつんつんしていたものと同じ物体です。
「はい、あの、ピ、ピンクの」
「ピンクの」
「き、金属の」
「ピンクの金属の」
「薄い・・・・・・そういう感じのものなんですが」
「?」
この話を家人にしたところ、
「なぜはっきり『うん◎』と言わないのか」
と糾弾されました。
でもいずれにせよ携帯電話は見つかりました。よかった。拾ってくれた方、ありがとうございます。