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2010年8月28日 (土)

つじつまが合わない

またまた西川先生からパスが飛んできたのでここはしっかりつなげたいと思います。

「矛盾」の回の答えです。オチを説明するのは無粋なんですが。

>ところで栗原先生、前に書いてた「矛盾」の話の中の「矛盾」て何だったんですか?

「矛盾」ということば自体がこのエピソードで生まれたものなので、「お前の言っていることは矛盾している」と言うはずがないわけです。あしからず。

似たようなところでは、「地球は丸いのだ」なんかも、おかしいわけです。丸いということが一般的に知られるようになってから、「地球」という名になったはずでしょうから。

逆に、「英語は日本語や!」という一見矛盾した発言が正しいということもあります。

これは「『英語』という単語は日本語だ」と言い直せば矛盾していないのがわかりますね。

「矛盾」というと、

「貼り紙するな」という貼り紙

「静かにしろ!」という大声

「時間を大切に」という長い説教

なんてのもありますね。

ついでに、山下先生の書かれた6/30の回の「姓は安藤、名は慶三」なるタイトルで「?」となった方のために解説を。

これは、「自らことの姓名は、父は元京都の産にして、姓は安藤名は慶三、字を五光。母は千代女と申せしが……」という長い台詞の出てくる、「延陽伯」という落語からだと思います。やたらと漢語を使う女性をお嫁さんにもらうという話です。

こういう解説は「補足」ではなく「蛇足」というべきなんでしょう。再びあしからず。

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