« 古墳に墓参り | メイン | また明日のこころ »

2022年11月13日 (日)

今こそ島への愛を語ろう④~ジャワ島~

 ジャワといえばジャワカレーですが、ジャワ島の食べ物は実のところ全然辛くありません。ガドガドなんていうサラダ食べればわかりますけど、エスニックといえばエスニックではありますが、いわゆるインドとかタイとかの感じではありません。甘~いピーナッツソースがかかっています。
 もちろんインドネシア全体でいえば辛い料理もあります。パダン料理がそうですね。ジャカルタのデパ地下で食事したときに連れがこのパダン料理を食べてあまりの辛さに泣き出し、まったく往生しました。あわててパイナップルジュースを飲ませたら少し落ち着きましたが、まさか辛いからといって泣き出す人がいるとは思わず、焦りました。
 パダン料理というのはスマトラの料理です。スマトラといえば、大学のときの友人K君(前回に引き続き登場)が結婚したのはスマトラの人だということです。フィールドワークに行った村で知り合ったそうです。素敵な話です。K君は一見すごく常識的で良識派で温厚な人で、僕なんかと仲よくなりそうにない人だったのですが(K君を紹介するとみんな何でこんないい人が西川の友だちなのかと失礼なことをいいます)、実のところ僕なんかよりはるかに深く静かにいかれた人です。悪口ではありません。好きだといっているのです。前にも書きましたが、一緒に韓国に行った人です。あの韓国旅行は最低中の最低だったわけですが、それはもちろんK君のせいではありません。K君にはほんとうに悪いことをしたと思っています。すべて私が悪いのです。でも、くり返しになりますが、何があったか書きませんよ。なんたって、韓国は島じゃなく半島ですからね。私はテーマを大事にする人間ですからね。もちろんK君のどこがいかれているかも書きません。私は友人を大事にする人間ですからね。
 K君とは山形の立石寺にも一緒に行きました。「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」という芭蕉の句で有名な「山寺」ですね。一緒に行ったというか、夏休みに自動車の運転免許を合宿でとったのですが、そのとき一緒だったんです。で、その宿が立石寺のそばにあったのです。
 立石寺は九十九折りのものすごい参道を上った先にあるのですが、もうかなり上ったところで右に入る小道があり、なんとなく行ってみると、ロープがかかっていて、立ち入り禁止と書かれていました。
「おや、立ち入り禁止と書かれているよ、西川君」
「ほんとうだね、K君」
「行ってみようか西川君」
「う、うん、行ってみようか、K君」
 というわけで二人でロープをくぐって登山道のような道を登っていくと、立石寺の全景を見渡せる素晴らしい場所に出ました。修験者が修行のために使う道だったようです。
 ちなみに立石寺は縁切寺でもあります。私の知り合いのカップルがそれと知らずに行き、その後すぐに別れました。
 しまった、ジャワの話でした。ご存じのようにあちら(東南アジア)では右手を使って食事をします。そういう現地の風習のとおりにするのが私は好きなのでがんばって右手で食べようとするわけですが、つらかったのがアヤム・ゴレンです。鶏をまるごと(ではないけれど大きいまま)揚げたようなやつで熱々です。片手でなんか食えるかっちゅう話です。どうすんねんこんな熱いやつ! と思って周囲の現地人を見ると、意外と柔軟に左手とかフォーク使ったりしてました。なんだよ! と思いましたけどね。
 インドネシア語勉強したなあ。K君に良い参考書を教えてもらって半年ぐらい頑張りました。インドネシアには2回行っていて、2回目に行ったときもやはり半年ぐらい勉強し直したので、計1年勉強しています。そんなに頑張ったのにもうまったくおぼえていません。ただ、いつか使うこともあるかと思って、※Saya sudah pernah belajar bahasa Indonesia. Tetapi saya sudah lupa. というフレーズだけおぼえておくようにしています。まちがっておぼえてるかもしれませんが。ああ、いつかインドネシアの人に言いたい! でも、ほんとうに、最もよくインドネシア語が頭に入っていたときには、英会話よりはできていたんです。そのぐらい英会話ができないのです! 空港で現地の人に英語で話しかけられてインドネシア語で返事したらうれしそうな顔をされました。そりゃそうですよね。海外に行ったらできるだけ現地の言葉でしゃべりたいです。英語なら通じるから英語で、なんていうのは、大英帝国の植民地支配を追認するみたいでいやです。なんていう理窟をぶちぶちごねごねするぐらい英語ができないのです。というわけで、まだしもインドネシア語の方がましでしたという話です。日本からスラウェシまで電話してインドネシア語で車をチャーターする予約とかできましたからね、えへん、ぷい。

※ わたしはかつてインドネシア語を学びましたが、もう忘れました。

このブログについて

  • 希学園国語科講師によるブログです。
  • このブログの主な投稿者
    無題ドキュメント
    【名前】 西川 和人(国語科主管)
    【趣味】 なし

    【名前】 矢原 宏昭
    【趣味】 検討中

    【名前】 山下 正明
    【趣味】 読書

    【名前】 栗原 宣弘
    【趣味】 将棋

リンク